いま注目されている若手力士、狼雅 外喜義（ろうが ときよし）関。ロシア出身でありながら狼雅は高校時代に“外国出身初の高校横綱”という快挙を成し遂げ、プロ入り後も順調に成績を積んできています。一方で、SNS上では「彼女と別れたのでは」という噂も浮上しており、プライベートの動向にも少なからず関心が集まっています。
今回は、狼雅関のこれまでの歩みとして、出身から高校時代・プロ入り後の成績、そして気になる恋愛事情までご紹介します
異国から日本へ！狼雅の高校時代
狼雅関の本名はアマルトゥブシン・アマルサナー。1999年3月2日、ロシア連邦トゥヴァ共和国に生まれ、幼少期はモンゴルで育ったとされています。相撲を始めたのは14歳の頃で、モンゴルからの留学制度を通じて日本へ渡り、相撲の名門校である鳥取城北高校に入学しました。入学当初は日本語の習得もまだ完全ではなく、文化・言葉の壁にも直面していたそうですが、持ち前の負けん気とパワー、そして熱心な稽古により、急速に頭角を現していきました。監督からも「とにかく真面目で稽古量が多い」と高い評価を受けていたようです。
狼雅の高校時代の戦績と注目度
鳥取城北高校は相撲強豪校として多くの力士を輩出してきましたが、その中でも狼雅関の成績はひときわ目立っていました。特に、2017年の全国高校総体（インターハイ）において、個人戦で優勝し、外国出身選手として初の「高校横綱」を獲得しました。決勝での相手は、後に幕内・大関となる豊昇龍 智勝（元・ビャンバスレン）で、激戦を制したその姿は「高校生とは思えぬ落ち着き」として報じられました。
当時の得意技は「右四つからの寄り切り」。外国出身力士らしい力強さに加え、冷静な立ち合いと技の正確さも評価されていました。特に決勝戦での堂々とした取り口は「まるでベテラン力士のよう」と話題に。高校時代の映像を見た二子山親方（元大関・雅山）がスカウトに動いたのも、この頃だったと言われています。
プロ入り後の経歴と現在
高校卒業後、2018年に二子山部屋へ入門。四股名を「狼雅 外喜義」とし、プロの土俵に踏み出しました。名前の由来は、“強さと誇り”を象徴する狼（ろう）と、師匠・雅山の雅（まさ）から一文字を取った「雅」を組み合わせたもの、という説が伝えられています。
デビューから関取までの道のり
初土俵は2018年3月場所。持ち前のパワーで序ノ口・序二段を次々と突破し、2021年には幕下上位へ。その後も安定した成績を残し、2022年の秋場所で見事に十両昇進を果たします。二子山部屋としては初の関取誕生ということで、部屋中が祝福ムードに包まれました。
その後もじわじわと実力を伸ばし、2023年11月場所で新入幕を果たします。東前頭16枚目という位置ながら、堂々とした取り口で観客を魅了しました。
力強い取り口と課題
現在の狼雅関の持ち味は、長身（184 cm前後）・体重150 kg超という圧倒的な体格に加え、押し・突き・寄りと多彩な攻めを見せる点です。特に、立ち合いから前に出るスピード・圧力は幕内でも注目を集めています。一方で、幕内デビュー後の成績では、5勝10敗と負け越す場所もあり、「安定感」「集中力」「勝ちきる力」が課題として挙げられています。本人も「自分の甘さが出た」とコメントしたことがあります。それでも、師匠からは「素材としては上位を狙える」との期待が寄せられており、今後の成長が非常に楽しみな存在です。
“彼女と別れた”という噂の真相
ファンの間で話題になっているのが、狼雅関のプライベート、特に恋愛事情です。2024年の名古屋場所中、元横綱の若乃花 勇さんが解説中に「狼雅関が彼女と別れた」と発言したことをきっかけに、SNS上で「彼女がいた」「別れたらしい」という噂が広まりました。
実際、若乃花さんと狼雅関は会食をしたことがあるとされ、その際にプライベートな話が出た可能性もあると考えられます。
ただし、狼雅関本人がこの件について公式にコメントした事実はなく、「まずは一人前の力士として結果を出すことが大事」といった発言のみが確認されています。したがって、この噂はあくまで“報道・発言を元にした憶測”という段階にとどまっており、真偽ははっきりしていません。
恋愛よりも“相撲”に集中
狼雅関はインタビューなどでも、プライベートよりむしろ「相撲に専念したい」と語ることが多く、恋愛や結婚に関してはあえて口を閉ざしています。角界では、結果を残すまでは恋愛や結婚を控えるという風潮も根強く、狼雅関も例に漏れない印象です。
そんな中、恋愛事情こそ明かされていないものの、ファンの注目を集める力士であることは確かです。女性人気の高さや、誠実な対応が“モテる要素”とされることもありますが、それ以上に“相撲で成績を立てる”“部屋の期待に応える”という姿勢こそが、狼雅関の本質だと感じています。
狼雅関はモテる？
実際に、狼雅関は“イケメン力士”“優しい印象”というキーワードで女性ファンの間で話題になることが多くあります。SNS上では「顔が整っている」「優しそうな目をしている」といったコメントが散見され、イベントや巡業先ではファン対応も丁寧だという声もあります。
ただし、“交際して確実にもてている”と公言できる情報はなく、その点では“モテそう”という憶測ベースに留まるのが現状です。
ですが、モデル的な要素、真面目さや努力家という印象、そして異国から来て努力で掴んだ実力という背景が合わさると、女性ファンとしては応援したくなる要素が多数あります。
人柄と将来性
師匠である二子山親方をはじめ、部屋の関係者からは「真面目で礼儀正しい」「部屋の弟弟子にも優しい」「外国出身ながら日本語や文化を懸命に学んでいる」という評価が多く聞かれます。これらは“素材の良さ”だけでなく、“人間力の高さ”を示すものでもあり、実力と同じくらい魅力的な要素です。
また巡業先では、子どもたちと撮影対応を快く受けたり、ファン対応でも好印象を残していたりと、“応援される力士”としての素養も見えてきます。高校横綱としての実績、プロ昇進の歩み、これらすべてが「ただの出身者ではない」という信頼を生んでおり、それが彼を“将来有望な力士”として位置づけています。
これからの目標
狼雅関自身、取材の中で「目標は三役。そのためにはまず、幕内上位に定着したい」と語っています。高校時代から突出した実績を持つ彼にとって、今がまさに“飛躍の時期”といえるでしょう。相撲界では、新入幕後の数場所が“本当の勝負”とも言われ、ここで安定して勝ち越しを重ねることが上位昇進への鍵となります。狼雅関は既に幕内経験を持ち、190 kg級の体格を生かした取り口と、多彩な攻めを見せる素材型力士です。あとは“勝ちきる力”“安定したメンタル”“怪我を含めたコンディション管理”をクリアできるかが焦点です。
これまでの経歴を見れば、「夢を抱いて来日し、実績を積み上げてきた」ストーリーがあり、ファンとしては“次のステージでの活躍”を期待せずにはいられません。
まとめ
ロシア出身でありながら日本の高校相撲で頂点を極め、プロの世界でも確実に実績を積み重ねている狼雅関。高校時代の成績はまさに圧巻で、“外国出身の高校横綱”という肩書きは今も語り継がれています。「彼女と別れた？」という噂については若乃花さんの暴露からくるものでした。努力家であり、異国から夢を追ってきた若き力士の狼雅関。これからの土俵人生に、ますます期待が高まります。