195センチ、180キロという体格を武器に、突き押し相撲で土俵を沸かし、幕内昇進を果たした金峰山。元横綱・朝青龍にスカウトされた異色の経歴や、四股名に込められた深い意味をご存知でしょうか。本記事では、金峰山関の力士の経歴や由来、家族構成まで詳しく紹介します。
金峰山のプロフィール
金峰山関は1997年6月24日生まれで、本名をバルタグル・イェルシンといいます。木瀬部屋に所属しています。最高位は西前頭3枚目で、2025年7月場所に記録しました。幕内屈指の大型力士として知られ、その体格を活かした豪快な相撲が持ち味です。
出典元:日本相撲協会
金峰山力士の四股名の由来
金峰山力士の四股名には、師匠である11代木瀬親方の深い思いが由来となっています。
熊本の名山から
金峰山という名前は、師匠の故郷である熊本県にある標高665メートルの山に由来します。この山には宮本武蔵が「五輪書」を執筆した洞窟があることで知られています。本人は当初、富士山のような巨大な山を想像していたそうです。実際に訪れて標高を知った際には、少し驚いたというエピソードも残されています。
恩師への想い
下の名前「晴樹」は、師匠の大学同期だった成田晴樹氏に由来しています。成田氏は元高校横綱でしたが、日本大学在学中に若くして亡くなりました。師匠が後輩力士にその名を託したことからも、成田氏への深い敬意が伝わってきます。
出身地はカザフスタン
金峰山関は中央アジアに位置するカザフスタン共和国のアルマトイ州で生まれ育ちました。カザフスタン出身者として史上初めて幕内昇進を果たし、角界に新たな歴史を刻んでいます。母国では柔道に打ち込んでおり、相撲とは無縁の生活を送っていました。
朝青龍との出会い
18歳の時、人生の転機が訪れます。元横綱・朝青龍から「相撲を覚えれば強くなれる」とスカウトされたのです。父親のムスリムさんが朝青龍の知り合いだったことが縁となりました。相撲未経験ながら、その言葉を信じて単身来日を決意しています。
柔道から相撲への転身
来日後は目黒日本大学高校(旧・日出高校)に編入し、初めて相撲に取り組み始めました。高校卒業後は日本大学スポーツ科学部へ進学し、相撲部で才能を開花させます。学生選手権では団体優勝を経験し、全日本選手権個人では準優勝という輝かしい実績を残しました。
異例のスピード出世
2021年11月場所、金峰山関は三段目付出でプロデビューを果たします。アマチュア時代の実績が認められた形での初土俵でした。そこから驚異的なペースで番付を駆け上がり、わずか8場所で新入幕を達成しています。この記録は歴代2位のスピード出世として注目を集めました。
三賞受賞の実績
これまでに2度の敢闘賞を受賞しており、その取り組みぶりは多くの相撲ファンを魅了しています。初めての三賞受賞は新入幕の場所で、デビューからの勢いを示す結果となりました。突き押しを武器とした積極的な相撲が評価されています。
イスラム教徒として
金峰山関は、大砂嵐に次いで史上2人目となるイスラム教徒(ムスリム)の幕内力士です。信仰と相撲生活を両立させながら、日々稽古に励んでいます。
食事への配慮
イスラム教の戒律に従い、豚肉とアルコールは一切口にしません。所属する木瀬部屋では、彼のために豚肉を鶏肉に代えたハラール食のちゃんこが用意されています。部屋の理解と協力があってこそ、安心して稽古に集中できる環境が整っています。
ラマダンへの対応
イスラム教徒にとって重要な断食月であるラマダンについては、柔軟な対応をしています。「両親の教育で、郷に入っては郷に従えで、やっていない」とコメントしており、本場所中は体調管理を優先しているようです。信仰と競技のバランスを大切にしています。
引用元:zakⅡ
木瀬部屋での生活
木瀬部屋は、元幕内・肥後ノ海の11代木瀬親方が率いる相撲部屋です。親方は金峰山関の日本大学の先輩にあたり、大学時代から才能を見込んでいました。部屋では宗教的な配慮だけでなく、外国出身力士が馴染みやすい雰囲気作りにも力を入れています。
相撲スタイルの特徴
金峰山関の相撲は、195センチの長いリーチを活かした突き押しが基本です。立ち合いから一気に前に出る圧力相撲で、相手を土俵際まで追い込みます。体重180キロという重量級の体格ながら、動きは意外と機敏で、柔道で培った身体能力の高さが光ります。
家族構成と絆
金峰山関は両親と4人兄弟からなる6人家族の長男として育ちました。家族への思いは非常に深く、「孝行息子」として知られています。
母への想い
2023年の初場所後、体調を崩した母親を見舞うため一時帰国しました。その際、母からは「もっと強くなってほしい」と激励を受けています。現在も4〜5日に1度は家族に電話し、近況を報告する習慣を欠かしません。遠く離れていても、家族との絆を大切にしている姿勢が伺えます。
弟の来日
次男のミラスさんは2023年4月から日本語学校で学ぶため来日しました。兄の活躍に刺激を受け、日本での生活を選んだそうです。家族の中でも金峰山関の存在が大きな影響を与えていることが分かります。
家族への仕送り
2023年3月場所で新入幕を果たした際、敢闘賞の賞金200万円を受け取りました。その約半額にあたる100万円を母国の家族へ送金しています。プロ力士として得た初めての大きな賞金を、真っ先に家族のために使う姿勢には頭が下がります。家族思いな性格が表れたエピソードです。
私生活と趣味
2026年1月現在、金峰山関は独身です。彼女や好きなタイプについての具体的な公表情報は見当たりません。真面目な性格で知られ、土俵外でも誠実に生活しています。
多彩な趣味
趣味はサウナ、映画鑑賞、散歩など多岐にわたります。UFC(総合格闘技)の観戦も好きで、格闘技全般への興味の深さが窺えます。クッキングチャンネルの視聴も楽しみの一つで、料理への関心も持っているようです。稽古以外の時間も充実した日々を送っています。
まとめ
金峰山関は、カザフスタン初の幕内力士として歴史に名を刻む存在です。金峰山力士の四股名の由来には師匠の故郷と恩師への思いが込められ、イスラム教徒としての信仰を守りながら相撲道に励んでいます。家族への深い愛情と感謝の気持ちを忘れず、今後のさらなる活躍が期待される力士です。応援していきましょう。