「欧勝海(おうしょううみ)の実家は温泉旅館やたの湯って本当?」「父親が経営者って噂は?」そんな疑問を持つ相撲ファンも多いのではないでしょうか。力強い取り口で注目を集める欧勝海ですが、その裏には実家や家族の存在が相撲人生を支えてきた背景があります。
この記事では、欧勝海の実家とされる「やたの湯」や父親について、家族構成とこれまでの経歴まで詳しく紹介していきます。
欧勝海の実家は「やたの湯」って本当?
欧勝海の実家について調べてまとめました。
欧勝海の実家は石川県にある「やたの湯」
欧勝海の実家は石川県河北郡津幡町にある上矢田温泉「やたの湯」であるといわれています。地元では以前から知られている温浴施設で、近年は「欧勝海の実家」として相撲ファンの間でも注目を集めています。
大きく公表されているわけではありませんが、後援やさまざまなエピソードから、この情報は信ぴょう性が高いと考えられているようです。
歴史ある秘湯として知られる
「やたの湯」は、1183年の倶利伽羅源平合戦で敗れた平維盛が、この地で傷を癒したという伝説が残る温泉です。こうした由緒ある話が語り継がれていて、単なる温浴施設ではなく、歴史ロマンを感じられる「秘湯」として親しまれてきました。
自然に囲まれた静かな環境も魅力で、地元住民だけでなく観光客の利用も多い温泉です。
温泉+食事+宿泊ができる施設
「やたの湯」は日帰り入浴だけでなく、食事処や宴会場、囲炉裏のある宿泊棟まで備えた複合施設です。観光客はもちろん、地元の人にとっても身近な憩いの場として親しまれており、家族連れや地域の集まり、法事や会合など幅広い用途で利用されているそう。
特に秋から冬にかけて提供される、地元で獲れたイノシシやクマ肉を使った鍋料理は名物として知られ、山の幸を活かした素朴で力強い味わいが好評です。
家族の応援が伝わる場所
施設内には欧勝海を応援するのぼりや掲示物が飾られており、両親をはじめ家族の深い愛情と誇りが感じられます。地元全体で欧勝海を応援する空気があり、この場所は欧勝海にとって相撲人生の原点ともいえる存在でしょう。
欧勝海が帰省するときは師匠の鳴戸親方や後援者、地元の方々と「やたの湯」で食事会を開くこともあるそうです。力士としてだけでなく「地元の誇り」として支えられている様子がうかがえますね。
「やたの湯」経営者は欧勝海の父親
欧勝海の実家は、上矢田温泉「やたの湯」を経営しており、父親もその運営に携わっていると考えられます。「やたの湯」は1183年の源平合戦で平維盛が傷を癒したという伝承を持ち、1907年に開業。いったん閉鎖された後、1998年に中川利雄さんが再建し、その後に欧勝海の両親が引き継いだとされています。あせもやできものに効く湯として知られ、地元の湯治場として長く親しまれてきたようです。
欧勝海の家族構成は?
続いては欧勝海の家族構成について見ていきましょう。
欧勝海を支える両親
欧勝海は、父親・深沢正人さん、母親・深沢由利さん、兄妹を含めた5人家族です。幼い頃から家族の支えを受けて育ち、相撲の道へ進む決断も両親が温かく後押ししてきました。
母親の由利さんは、息子を思うあまり緊張してしまい、欧勝海の取組を生で見るのが少し苦手なのだそう。そのため離れた場所から静かに結果を見守ることも多いといわれています。表には出ませんが、常に心配し応援し続ける母親らしい姿が印象的ですね。
兄妹との関係
欧勝海は3人兄弟の次男で、4歳年上の兄・立樹さんと、3歳年下の妹・千夏さんがいます。兄の立樹さんが相撲をしていたことがきっかけで、欧勝海も相撲の道に進んだといわれています。現在、立樹さんは実家の「やたの湯」で両親とともに働き、家業を支える存在。
幼少期には兄弟げんかも多かったそうですが、今では仲の良い関係を築いているようです。
欧勝海の経歴を紹介!
ここからは欧勝海の経歴について詳しくまとめました。
幼少期と学生時代
3人兄弟の次男として育った欧勝海は、兄の影響で小学校1年生から津幡町少年相撲教室に通い始めました。小学校6年生ではわんぱく相撲でベスト16、中学では全国都道府県中学生相撲選手権大会で団体優勝、全国中学校相撲選手権大会で団体準優勝を達成。
高校は新潟県立海洋高校に進学し、選抜高校相撲十和田大会で団体準優勝を経験するなど、学生時代から全国レベルで実績を重ねています。
大相撲入門と四股名の由来
高校卒業後、15代鳴戸親方(元大関・琴欧洲)の誘いを受け、鳴戸部屋に入門しました。2020年3月場所で初土俵を踏み、同年11月場所では序二段優勝を果たしています。
その後、2021年7月場所から四股名を「欧勝海」に改名。師匠の現役時代の四股名から「欧」、出身高校や海好きにちなみ「海」を取り入れたもので、名前に込められた思いが感じられます。
ケガと復帰・幕下昇進まで
2021年11月場所で左肩靭帯を部分断裂し、手術と長期休場を経験しました。復帰後は連勝を重ね、幕下昇進を果たしました。2023年11月場所では西幕下2枚目で4勝3敗の成績を残し、翌2024年1月場所で新十両昇進を達成。
ケガの苦難を乗り越え、安定した相撲で番付を上げており、精神力と実力の両面で成長がうかがえる時期となりました。
十両昇進後の戦績と新入幕
新十両昇進後も勝ち越しを重ね、東十両11枚目へと番付を上げていきました。負傷や休場を挟みながらも安定した力を見せ、2025年1月場所以降は3場所連続で勝ち越しています。
2025年11月場所には新入幕を果たし、石川県出身力士としては大の里以来の快挙となりました。欧勝海は地元への誇りと決意を胸に、さらなる上位を目指して奮闘しています。
まとめ
欧勝海の実家は、石川県津幡町にある上矢田温泉「やたの湯」です。父親の深沢正人さんと母・由利さんが経営しており、家族ぐるみで欧勝海を支えてきました。
兄や妹との温かい家庭環境の中で育ち、小学校から相撲を始めて全国大会でも好成績を収めました。高校卒業後は鳴戸部屋に入門し、ケガや休場を乗り越えて幕下、十両、そして2025年11月には新入幕を果たすなど、地元と家族の支えを背に成長を続けています。
