大相撲で注目を集める琴栄峰関は、2025年7月場所で新入幕を果たした若手力士です。実は兄も同じ佐渡ヶ嶽部屋に所属する力士で、兄弟揃っての活躍が話題を呼んでいます。また「いとうあさこに似ている」という噂も広まり、ファン以外からも注目されています。本記事では琴栄峰関と兄との関係性や噂の真相を紹介します。
琴栄峰のプロフィールと四股名の意味
琴栄峰関は、柏市出身力士としては史上4人目の幕内力士という記録を打ち立てています。
| 所属部屋 | 佐渡ヶ嶽 |
| 本名 | 手計 太希 |
| しこ名履歴 | 琴手計 → 琴栄峰 |
| 生年月日 | 平成15年7月8日(22歳) |
| 出身地 | 千葉県柏市 |
| 身長 | 184.0cm |
| 体重 | 140.0kg |
| 得意技 | 右四つ・寄り |
| 初土俵 | 令和四年一月場所 |
| 新十両 | 令和六年十一月場所 |
| 新入幕 | 令和七年七月場所 |
| 最高位 | 前頭十七枚目 |
取組前に足を高く上げる美しい四股が代名詞で、師匠からは「幕内で3秒止めよう。拍手をもらうまで下ろすな」と厳命されています。
引用:日本相撲協会
四股名に込められた思い
琴栄峰という四股名は、2024年11月場所の新十両昇進を機に改名されたものです。それまでは本名から一字を取った「琴手計」を名乗っていました。「栄」の字は母校である埼玉栄高校から取られており、高校時代の思い出が込められています。「峰」の字は兄の四股名「琴勝峰」と同じ文字で、師匠の佐渡ヶ嶽親方からは「兄弟で一緒にてっぺんを目指してほしい」という願いが込められています。
琴栄峰の兄弟は誰?琴勝峰との関係
琴栄峰関には4歳年上の兄、琴勝峰吉成関がいます。兄の琴勝峰関も同じ佐渡ヶ嶽部屋に所属する幕内力士で、琴栄峰関が2025年7月場所で新入幕したことにより、史上13組目の兄弟幕内が実現しました。また、2024年11月場所で琴栄峰関が新十両に昇進した際には、史上22組目の兄弟関取が誕生しています。兄弟揃って関取となるのは大相撲界でも珍しく、二人の活躍は多くの相撲ファンの注目を集めています。佐渡ヶ嶽部屋では兄弟が切磋琢磨する姿が日常的に見られ、部屋の稽古場に活気をもたらしています。
兄の存在が相撲人生を変えた
琴栄峰関が相撲を始めたのは、幼少期に兄の誘いがきっかけでした。新十両会見では「兄の存在で今の自分がある」と語るほど、兄を深く尊敬しています。兄と同じ相撲の名門・埼玉栄高校に進学し、当初は高卒でプロに入る予定はありませんでした。しかし、兄の琴勝峰関が前相撲から順調に出世し新入幕を果たす姿を見て、「自分もプロで戦いたい」という思いが強くなったといいます。
互いに刺激し合う兄弟力士
兄弟は互いに刺激し合う関係を築いています。琴勝峰関が怪我で休場した際、弟の琴栄峰関が新入幕を見据えて十両で白星を重ねている状況が、「発奮材料になった」と推測されています。琴栄峰関は将来の大きな夢として、「昔の若貴のように、兄弟で幕内の優勝決定戦をできたら」と語っています。同部屋のため本場所での対戦は優勝決定戦でのみ実現するという特別な状況も、二人の絆を物語っています。
兄の琴勝峰が平幕優勝を達成
兄の琴勝峰関は、琴栄峰関が新入幕を果たした2025年7月場所で、東前頭十五枚目の番付で13勝2敗の好成績を記録しました。この成績で平幕優勝を遂げており、弟の新入幕と兄の優勝という喜びが重なる記念すべき場所となりました。兄弟揃っての活躍は、佐渡ヶ嶽部屋にとっても大きな誇りです。同じ場所で兄が優勝し、弟が新入幕を果たすという歴史的な瞬間は、相撲界でも稀有な出来事として多くのメディアで取り上げられました。
琴栄峰関の相撲スタイルと魅力
琴栄峰関の最大の魅力は、取組前に披露する美しい四股です。足を高く上げる所作は観客の目を引き、師匠の佐渡ヶ嶽親方からは「幕内で3秒止めよう。拍手をもらうまで下ろすな」と厳命されています。この四股は琴栄峰関の代名詞となっており、取組前から会場を沸かせる存在感を放っています。技術面でも着実に成長を続けており、今後の番付上昇が期待される若手力士の一人です。
いとうあさこに似ているという噂
琴栄峰関といとうあさこさんが似ているという噂は、2025年4月28日放送のテレビ番組『有吉ゼミ』で本人が明かしたことから広まりました。番組内で琴栄峰関は「僕…実は顔が、いとうあさこさんに凄い似ているって言われるんですよ」と自ら発言しました。この発言に対し、MCの有吉弘行氏も「似てる!」と即座に反応し、スタジオが盛り上がったといいます。特に目元と口元、笑った時の優しそうな目尻のラインやキュッと引き締まった口元がそっくりだと指摘されています。
参考サイト:スポニチアネックス
ニックネームは「怪力あさこ」
この似ているという噂から、琴栄峰関のニックネームは「怪力あさこ」であることが番組で明かされました。力士としての強さといとうあさこさんの名前を組み合わせたユニークなニックネームです。琴栄峰関自身は、いとうあさこさんが好きで「光栄に思っている」とコメントしており、この噂を前向きに受け止めています。本人が楽しんでいる様子からも、親しみやすい人柄が伺えます。
琴栄峰の父親は「亀仙人」似のボディビルダー
琴栄峰関の父親は手計学さんといい、千葉県柏市で居酒屋「大衆達磨」を経営しています。学さんは居酒屋経営の傍ら、ボディビルダーとしても活躍しており、2017年には千葉県男子ボディビル選手権で2位という輝かしい実績を持っています。還暦を過ぎても体が鍛え上げられており、琴栄峰関は漫画『ドラゴンボール』の登場人物である亀仙人にそっくりだとテレビ番組で明かしています。息子二人が力士として活躍する背景には、父親の鍛え抜かれた肉体と健康への意識が影響していると考えられます。
YouTubeチャンネルも運営
父親の学さんは、自身の経験を活かしてYouTubeチャンネル「亀仙人 Kame Sennto」を運営しています。琴栄峰関もこのチャンネルを「好きなテレビ番組・YouTubeチャンネル」として挙げており、父子の仲の良さが窺えます。ボディビルダーとしての知識やトレーニング方法などを発信しており、力士の息子を持つ父親ならではの視点も注目されています。
まとめ
琴栄峰関は兄の琴勝峰関と共に佐渡ヶ嶽部屋で活躍する兄弟力士で、史上13組目の兄弟幕内を実現しました。いとうあさこに似ているという噂は本人が認めており、「怪力あさこ」というニックネームも生まれました。今後も兄弟揃っての活躍が期待される注目の力士といえるでしょう。